243. Adobe Creative Cloudのレガシー版
- 2020年02月19日
- その他
「CCのレガシー版が〇×△□…!?」という話の“レガシー”が理解できませんでした。“旧バージョン”ではダメなのですか。まあ、Adobe Creative Cloudの「レガシー版」というときは、最新の2バージョン以外の古い(“遺産”と考えられている)ものを指すのでしょう。InDesignでいうと、CC 2018(v13)、CC 2017(v12)、CC 2015(v11)、CC 2014(v10)の4バージョンですね。
ダウンロード可能なアプリケーション
上記のAdobeサイトでは、「アプリケーションの現行バージョンと前のメジャーバージョンにインストーラーを用意しています。」ということで、Adobe Creative Cloudは最新2バージョン(2020と2019)のみがダウンロード可能なものとして用意されています。
しかし、出版社やその取引先の様々な制作現場で、このAdobe Creative Cloudの最新2バージョンの方針に、どれだけ付いていけるのか……。双方でDTPデータをやり取りしつつ、オフセット印刷向けのDTPデータを作り上げていく場合は、諸般の事情でレガシー版を使い続けるというところとも、バージョンを合わせなければいけないのですが、難しい場面もありそうです。
旧バージョンの対応OS:InDesign
まず、MacかWindowsかによっては、状況が多少異なるかもしれません。Adobeの公表する「旧バージョンの対応OS:InDesign」の表の記載によると、認定バージョンの古い方から3バージョンでは、次のようになります。
上記以降の新しいMac OSに、Mojave(モハベ);2018年9月と、Catalina(カタリナ);2019年10月がある。いずれも、上記レガシー版InDesignは動作保証外。
新しいMacを導入する際に、Mac OSが新しくなると、レガシー版InDesignは順々に動作保証外となっています。DTP作業で使えるMacの賞味期限を5年程度とすると、CC 2014はそろそろ厳しくなりそうです。
※Windows 7(マイクロソフト)のサポートは2020年1月で終了。
Windows 8.1は、Windows 7やWindows 10と比べると、それほど普及はしていないようです。
WindowsでもCC 2014はまもなく厳しくなりますが、Windows 7をサポートなしでも使い続けるという選択肢もあるのでしょうか。
MacとWindowsの両方の新旧マシン(OS)を潤沢に維持している制作会社もあるのかもしれませんが、どちらかのOSを主としている、というところの方が多いのではないでしょうか。2020年が明けて早々に、最新の2~3バージョンでないと、InDesignネイティブデータをやりとりすることは「難しい」ということも起きてきそうです。
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