265. 竈門禰豆子の「禰」の字形
- 2020年11月09日
- その他
スマホやPCで、キメツの記事を読むと、文末にこんな表記を見かけることがあります。表示フォントによって、上下どちらかの字形となりますが、下側で表示された場合は???となります。「示しめすへん」でなく、「礻しめすへん」で表示されているのに、なぜこんな注記をいれるのか? そうなってるのに~(JIS90字形とJIS2004字形についての知識があれば、ははーん、となれます)。
竈門禰豆子 (かまどねずこ)の「禰」は、JIS2004字形だと「示しめすへん」で、JIS90字形だと「礻しめすへん」となります。“禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が原作での表記となります。”ということですね。
※「衤ころもへん」の「襧」は、禰豆子の「禰」とは別の字です。
~おまけ~
連載「組版夜話」第5話 「原稿どおり」をめぐる混乱 解決の切り札は何か
組版の現場の先輩の世代が、『増補改訂JIS漢字字典』でご一緒させていただいた方の連載で、漢字の「渡り」・「包摂」についての記事を読みました。18年頃前には、漢字の「包摂」という概念を、きちんと理解できていなかった、ということです。
「字体字形についての技術史的な理解がなければ、時代を超えて「渡る」翻刻はできない。」のですね。
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