264. 赤色に反応する生きもの
- 2020年10月30日
- その他
校正指示において、マーカーで印をつけた赤字のみ修正というオーダーの案件をそのまま作業者に回しました。しかし、これでは作業時および校正時ともに、予想外に識別ミスが連発しました。校正紙のえんぴつ(プロの校正者による疑問出し等)に、赤丸を付けたもののみ修正というのは、よく見かけるやり方なので、意図どおりに正しく体が動くのですが。
「赤字を修正する」という長年染みついている行動をとめることは、簡単ではありません。仕事が、「たたいて・かぶって・ジャンケンポン」(パーティゲーム)の様相を呈しています。DTP作業者・校正者は、常に赤字に集中しているため、黒色の校正のえんぴつを見逃す(関係ないと予想される情報を見ていない)というのもDTPあるあるです。それ以上に、赤字なのに直さないというのは、DTP作業者・校正者にとっては生理に反する要求なのでしょう。
この場合は、赤字を消して「イキ」とするのが、まっとうなやり方となります(または、間に入る人〈⇒このコラムの執筆者〉が、DTP作業前に修正不要な赤字をえんぴつの斜線で消しておく必要がありますね)。
~おまけ~
スマホのQRコードリーダーのアプリで、ISBNバーコード(JANコード)の読み取りできることに、気が付きました。
◆QR Code Reader "QRQR"(クルクル)
https://www.qrqrq.com/
※「クルクル - QRコードリーダー」は、株式会社デンソーウェーブのQRコードデコードエンジンを使用しています。
ただし、このアプリは読み取り精度が高く、ダブり等の不具合のあるバーコードも読めてしまうことがあるようです。ISBNバーコードの背景が完全な白地ではなく模様等があり、読み取りに不安がある場合の検査には適しません。そんなときは、旧来の方式(赤色レーザー光・1本線)のバーコードリーダーで読み取り検査を行っています。
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