231. バーコードの背景に使える色

問題：３色のうち、バーコードの背景に使える色は、何色でしょうか？

青色	緑色	赤色

答え：赤色

書籍JANコード（２段バーコード）の背景が“赤色”の書籍（新宿区の著名出版者の単行本・小説）を見かけました。それを見た第一印象は、インパクトはすごいけれども「無茶すんなー」（関西弁風に）でしたが、少しWebで調べてみると、技術的には、赤色はバーコードの背景に使える色、とのことでした。

バーコードスキャナは、赤色のLEDやレーザー光線をバーコードに発射して、その反射するところ（白い背景）と、光が吸収する部分（黒いバー）の反射光量が多い・少ないで、アナログ波形を得て、それをA/Dコンバーターでデジタル信号に変換（２値化）することで、数字を読み取る仕組みとなっています。

赤いものは、赤色光を反射することにより赤色に見えるので、赤色光線を反射させる特性を持っています（＝赤色の光線を当てたときの反射光量が多い）。黒色は、すべての色を吸収する（光を反射しない）特性をもつ（＝赤色の光線を当てたときの反射光量が少ない）ということで、コントラストが付くのですね。

【注意】「日本図書コード（文字表現とバーコード表現）実施の手引き」（改訂第８版2007年5月）では、バーコードの地色の規定は以下のとおりです。
印刷は白地スミ乗せ。
地色は濃淡にかかわらず使用不能である。（薄い地色ならＯＫというものではない）
　

～おまけ～
バーコードは、印刷用紙が不適切な場合も、読み込み不良となることがあります。金・銀・パールなど表面に光沢がある用紙に直接印刷すると、バーコードスキャナから出た光線の反射の仕方で、光がスキャナに正しく届かなくなり、読み取り不良が発生します。これらの用紙にバーコードを印刷する場合は、あらかじめ背景に白色の印刷をして、その上にバーコードを印刷する必要があります。

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