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266. [細い線を拡張のチェックを外(Acrobat Reader DC環境設定


PDFで校正を提出した英語・学参案件で、初校戻りにて、解答欄の下線の太さがばらついて見えるので、データを確認するように、との指示をいただきました。確かに、返送された校正紙(プリントしたものを、複合機でスキャニングしてPDF化したもの)では、線の太さが何種かあるように見えました。ただし、同じPDFを組版の現場のカラープリンタや複合機(PostScriptドライバ)で出力してみても、同じ現象は再現しませんでした。InDesignデータで確認したところ、同じ太さの設定のものでした。オモテ罫の2倍の太さ(0.6pt)の罫線での話です。

そういえば、組版の現場でも、十年くらい前に使っていたカラープリンタでは、表組の横線の太さが違って見えて、気持ち悪く感じていたことがありました。線の太さと出力解像度の詳しい話は難しいですが、そんなこともあったという経験はあります。プリンタの出力結果は、出力解像度やプリンタドライバに依存するものではあるので、何とも対処のしようがありません。

また、PDFを画面で見て、線の太さが同一かどうかを確認することも難しいようです。拡大・縮小で線の太さはコロコロ変わります。大きく拡大表示していくと、なんとなく、線の太さが整ってくる、という感覚はありますが。見える画面の範囲が小さくなるので、目視での比較は難しくなります。

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せめて、Acrobat Reader DCで表示したときの画面で、線の太さが同一であることを確認できないかと、ネットで検索してみると、

Acrobatの[編集]-[環境設定]-[ページ表示]-[レンダリング]の「細い線を拡張」のチェックを外すとよい、という記事を見つけました。

そもそも「細い線を拡張」は、細い線が見えにくくなることを防ぐため強調して表示する機能のはずが、チェックが入っていると(規定値)、同じ線幅にもかかわらず太さがばらついて見えることもある、ようです。なぜか、チェックをはずすと、チェックが入っている時よりも、線が太く見えることもありました。

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