221. ギチギチな総ルビ組版


小学生の作文を集めたA5判小冊子の冒頭に、市長と教育長の挨拶文が(小学生も読めるようにとの配慮でしょうすべての漢字にルビを付けて(⇒そうルビ、各1ページずつで掲載されていました。残念なことに、ほぼ行間=ルビサイズの普段決して・・・見ることのないギチギチな組版で、読むことが困難なものになっていました。どうしても読まなければいけない立場であるのなら、長形3号封筒等で次行以後を隠し、1行ずつ集中して見えるようにする工(文字入力やごちゃごちゃした赤字直しをするときに行いますが必要になりそうです。

◆組版サンプル
DTP  読みにくい 総ルビ 読み仮名
〔文字13.5Q×50倍、行送り21H(行間7.5Q
読むことが困難。
矢印
DTP  総ルビ 読み仮名 読みやすい行間
〔文字15Q×45倍、行送り27H(行間12H
こうすると、少し読みやすくなります。

出版物作成に慣れていない一般の方々が編集をされる案件では、組版サイドからアドバイスすることも必要です。これはないなー、というのは分かるはずです。伝え方が難しいこともあるかもしれませんが「ここは、文字サイズを大きく、行間を広くして、各2頁にすると読みやすくなりますよと伝えることが必要な案件ですね。普通なら読み飛ばされそうなページを、読んでくれる人を一人でも増やすためにも。

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