217. 文節分かち書きルールのいくつか-③「付属語」編
- 2019年03月13日
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文節分かち書きをするか/しないかが、そのルール(細則)を覚えておくと、同じような文章についてはスラスラ“分かち書き指示”ができるようになります。付属語(助詞・助動詞、接頭語・接尾語)は、それだけで1文節にはなりません(自立語+付属語で1文節)。どんなものがあるか、いくつか拾ってみます。
(1)助詞 | ||
a. | 助詞は、常に上の語に続ける。 | |
【例】 | (一部のみ) | |
が に を から | (格助詞) | |
ばかり まで くらい など | (副助詞) | |
は も しか さえ | (係助詞) | |
か な | (終助詞) | |
さ ね よ | (間投助詞) | |
て ながら のに | (接続助詞) | |
と や か | (並立助詞) | |
b. | 格助詞のような働きをする語句(格助詞相当句)は、1語とみなさず、“……に”で分ける。 〔格助詞とは:主として体言(名詞など)につき、その体言と他の語との相互関係を示す助詞。例えば、「……について」「……に対して」など〕 |
|
【例】 | ……に ついて ……に 関して ……に 対して |
(2)助動詞 | ||
助動詞は、常に上の語に続ける。※助動詞は、次のように活用します。 ようだ:ようだろう・ように・ようだ・ような・ようなら |
||
【例】 | ようだ そうだ れる られる です だ ない |
(3)接尾語 | ||
接尾語は、すべて上の語に続ける。 | ||
【例】 | 花子さん 一郎くん わたしたち 見本どおり |
◆参考
1.分かち書きの仕方『表記の手引き 第七版』教育出版、東京、2017
2.日本文法概説『広辞苑 第五版』岩波書店、東京、1998
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