241. ネイティブデータとは
- 2020年01月08日
- その他
「ネイティブデータ」を送付して、というオーダーに、聞きなれない作業者は???となるようです。その仕事の作成状況により、「そのままのデータ」が意味するものが異なる言葉でもあります。
《使用例》 | |
・ | 「(Illustratorの)ネイティブ形式で納品してください。」 |
⇒PDF形式ではなく、AI形式 | |
・ | 「(Photoshopの)ネイティブ形式で貼り込んでください。」 |
⇒psd形式 | |
・ | 「(組版済みの)ネイティブデータを送ってください。」 |
⇒InDesignのパッケージ機能で収集したデータ一式 |
InDesignデータ(リンクで配置した画像やIllustratorのデータを含む)には、以下のような呼び方があるようです(まったく同じものを指すにもかかわらず)。
1.ネイティブデータ
2.パッケージ
3.InDesignデータ
4.DTPデータ
5.レイアウトデータ
オフセット印刷用の入稿データの場合、「ネイティブデータ入稿」に対するものは「PDF入稿」でしょう。ネイティブデータ入稿とする場合は、異なるOSやInDesignのサブバージョンや、フォント環境(有/無を含めて)で開くことでの、レイアウトが崩れるリスクがあるのに比べて、PDF入稿では、PDFそのままの出力がほぼ期待できる、という違いがあります。
あえてネイティブデータ入稿とする場面としては、印刷サイドで画像のレタッチと差し替えを行う場合でしょうか。それ以外は、出力トラブルの軽減という意味においても、「PDF入稿」の方が、入稿する側・受ける側の双方にメリットがあると思われます。
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