268. InDesignのバージョン確認ツール（DTP管理者向け）

日々の業務で、DTPデータを受け取り印刷用データとして入稿するとき、または、版元へ最終データ納品するときに、指定のバージョンのInDesignファイルであるかどうかを、さっと自分で確認するためのツールのご紹介です（DTPオペレータも使っています）。

◆InDesign Version Check for Windows Version: 2.1.1（tu-kazu.jp）

動作環境：Windows 8.1 以降　Windows 10対応

確認対象バージョン：InDesign CS～CC 2021

※別途Mac版もあります。

《こんな時にも使えるとよいでしょう。》

・すべてのファイルが同じバージョンで作成されているか不安なとき。⇒複数の書類も一括ドラッグ＆ドロップでバージョン表示（複数のウィンドが出現）。
・特定の顧客の多数の保管データのInDesignのバージョンを調べるとき。

InDesignのバージョンは、下記の一覧の左側の番号で表示されます。

これは、InDesign CSを「3」とする連番となっています。

<InDesignのバージョン一覧>

8.x.x → CS 6

--------------------
9.x.x → CC
10.x.x → CC 2014
11.x.x → CC 2015
12.x.x → CC 2017
13.x.x → CC 2018
14.x.x → CC 2019
15.x.x → CC 2020
16.x.x → CC 2021［最新版：2020年10月リリース］

～おまけ～
「サブバージョン」について
例：14.0.3.433　⇒　メインバージョン14.0.3のサブバージョン（433）ということ。

Creative Suite（CS）の頃は、作成したものとサブバージョンが異なるInDesignで開くと、組版上の不具合が起きることがある、ということを時々Web等で見かけました。組版・出力の現場では、ほぼ毎年バージョンアップが行われるサブスクCC時代の昨今は、大きな仕様の変更があったところを除き、RIPを通したDDCPを校正とする仕事については、サブバージョンについてそれほど神経質になる必要はなく、見本PDFとの違いを発見した際に確認する、というような認識でいます。ただし、過去にきちんと痛い目にあってきている印刷所は、入稿対応・未対応バージョンをサブバージョンまで細かく指定することもあるようです。

常に、リリース直後のバージョンではなく、最新リリースに近いものを使うというスタンスが安全なのでしょうか。新しいバージョンのリリース情報の取得やバージョンアップ（あるいは、少し戻す）も便利になっているようですから。

あわせて読みたい

238. InDesignは最新２バージョン時代に
237. PSDファイルのビューワーとして
152. InDesign CS6をこれから5年間保持

Copyright secured by Digiprove © 2021